先日のNHKの「ガッテン!」という番組で大腸がんの特集をしていました。結論から言うと、大腸ポリープを切除することで大腸がんは予防できるということでした。この意見には私も大いに賛成です。大腸がんは予防ができるがんだと考えていますし、実際にアメリカでも大腸内視鏡を行うことで大腸がんが激減しているという事実もあります。そのアメリカで大腸内視鏡検査を受けたくない理由が出ている記事をみかけました。
それは、
1.検査がつらいと聞いている
2.癌の家族歴がなければリスクは低く、 検診を受ける必要がないと思っている
3.検診が必要なのは、症状がある人だけだと思っている
4.検査費用が心配
5.検診のために仕事を休まなければならない、自宅から離れた施設に行かなければならない
というものでした。
概して日本ではアメリカに比べ検査の費用も高くありませんし、便潜血で陽性ならば保険で大腸内視鏡検査を受けることができます。また、当院では最新の機器を使うことで患者さんの体の負担を減らしたり、不安の強い方や以前検査を受けたときに痛みが強かった方には鎮静剤を用いての検査も行っていますので、「つらくない検査」を受けられると考えています。また、ポリープがあった際もその場で切除し日帰りできることがほとんどですので費用的な負担も少ないかと思います。「検査を受けた方がよいことは分かっているけれど・・・」と悩んでいるという方は一度ご相談ください。
2016.11.01