2020年8月7日、日本医師会は新型コロナウイルス感染症などの感染防止対策を行う医療機関であることを患者などに表示する「みんなで安心マーク」の配布を開始しました。これに合わせて日本医師会は院内感染防止のために9つのチェックリストを示しました。
日本医師会が示した院内感染防止対策のチェックリスト
1. 職員に対して、サージカルマスクの着用、手指衛生が適切に実施されている。
2. 職員に対して、毎日(朝、夕)の検温等の健康管理を適切に実施している。
3. 職員が身体の不調を訴えた場合に適切な対応を講じている。
4. 患者、取引業者等に対して、マスクの着用、手指衛生の適切な実施を指導している。
5. 発熱患者への対応として、事前に電話での受診相談を行う、または対応できる医療機関へ紹介する等の対策を講じている。また、発熱患者を診察する場合には、時間的または空間的に動線を分けるなどの対策を講じている。
6. 受付における感染予防策(遮蔽物の設置等)を講じている。
7. 患者間が一定の距離が保てるよう必要な措置を講じている。
8. 共用部分、共有物等の消毒、換気等を適時、適切に実施している。
9. マスク等を廃棄する際の適切な方法を講じている。
「みんなで安心マーク」を取得するためには、特設サイトにアクセスし上記の9つのチェックリストを回答する必要があります。全て満たしていると、医療機関名入りのマークを印刷でき、医療機関に掲示することができます。あくまでも、セルフチェックで、厳密なものではありませんが、各医療機関の感染に対する心構えなので嘘をつく必要もないので、信用できると思います。そこで、当院に関しても私がチェックしてみました。
☑︎1.職員のマスク着用、手指衛生を実施しています。
☑︎2.毎日職員の健康チェックを実施しています。
☑︎3.いまだ職員の中に体調不良者が出ていませんが、万一出た場合は、まず自宅待機、必要に応じてPCRを含めた検査を受けることとしています。
☑︎4.患者さんの来院時、手指消毒、ならびにマスクの着用を指導しています。
☑︎5.発熱の問い合わせがあった際は、本来の外来と別の時間に受診していただき、また、診察室とは別の部屋で診察します。
☑︎6.受付にはアクリル板を設置しています。
□7.残念ながら当院では待合室の広さの問題から、ソーシャルディスタンスとし座席の間隔は取れていません。ただ、受付をしたあと、ご自身の車で待つことはできます。また、来院前にホームページから混み具合を知ることもできます。なので△というところでしょうか?
☑︎8.消毒、換気は適宜行い、特に換気に留意し、常に窓を開放、サーキュレーター・空気清浄機を複数台使用しています。
☑︎9.マスクに限らず、感染の可能性のあるものは適切に廃棄しています。
このようになりました。現時点で全部にチェックがつかなかったため、「みんなで安心マーク」が掲示できなくて残念ですが、みなさんが安心して受診できるように出来る限り対策をしていきたいと考えています。
最近、東京都の「虹のステッカー」を貼ったお店でも集団感染が出てしまいましたが、これはそのお店の対策が不十分だったり、嘘を付いたりしているわけではないのではないかと思います。お店側が十分に対策していても感染するかもしれないこと、お店側だけの対策だけでは無理があるということだと思います。お店や施設側と一緒に皆さんも対策をすることが重要なのだと思います。いつの間にか自分が感染しいている可能性もあるので、「自粛警察」や「コロナ狩り」など他人を責めるのではなく、私も含め、皆さんそれぞれが、自分がコロナにかかっているかもと思って行動しましょう。私個人はまず、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)をダウンロードしました。