厚生労働省は、新型コロナウイルスに感染したと疑われる人が受診する際の相談先を、診療所の「かかりつけ医」など、身近な医療機関が担うという新たな医療体制を公表した。「地域の実情に応じて、多くの医療機関で発熱患者を診療できる体制」の整備を目標としているためです。そもそも「かかりつけ医」とはなんでしょう?
日本医師会は「かかりつけ医」とはなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師、と定義しています。海外で言う「ホームドクター」とはやや異なります。と言うのは、海外ではどんな疾患であれ、まず受診する医師で、唯一の存在です。というのも日本ではフリーアクセスという、誰でも、どの医療機関にでも受診できるシステムだからです。なので、一般的には、患者さんも医療者側も定期的に通院している医療機関を「かかりつけ医」としていると思われます。
この埼玉県では風邪症状等があった場合、
「 もし、発熱したら 受診するための3ステップ 」として
※ まずは、かかりつけ医に相談。
かかりつけ医で対応できない場合には…
- 医療機関を検索
新型コロナとインフルエンザ両方の診療ができる「埼玉県指定 診療・検査医療機関」を検索システムからお探しください。
URL https://www.pref.saitama.lg.jp/a0710/hpsearch.html - 受診の予約
他の症状の患者さんとの接触を避けるため、医療機関ごとに発熱患者専用の 受付時間を設定しています。 必ず事前に予約をしてください。 - 受診
必ず、予約した病院で受診してください。
となっています。当院は指定を受けていないので検索システムには載っていません。
それでは、当院かかりつけの患者さんはどのようにしたら良いのでしょうか?
当院はこのかかりつけ医のところに相当します。当院ではPCR検査は行えませんが、かかりつけの患者さんには責任をもって対応し、新型コロナ感染の可能性を調べるために胸部レントゲン検査や新型コロナ・インフルエンザ抗原検査を行い、症状に応じて指定医療機関に紹介、もしくは医師会のPCRセンターで検査をできるようにします。
かかりつけの患者さんで、「自分はコロナ感染している?」などの体調に不安のある方は連絡してください。かかりつけ医に相談するときの目安は下記の通りです。
新型コロナについて「かかりつけ医」に相談する時の目安 |
---|
(1) 糖尿病などの基礎疾患を持っていて、発熱など症状に変化がある人は、まずは、かかりつけ医に電話で相談する。 |
(2) かかりつけ医より、「当院に何時に受診する」もしくは「どの医療機関を受診すればよいか」「どのタイミングで受診すればよいか」といった指示を受ける。 |
(3) 相談する医療機関に迷った場合には、「埼玉県受診・相談センター」に電話で相談する。 電話番号 048−762−8026(FAX番号048−816−5801) 受付時間:9:00−17:30 月曜日から土曜日(祝日含む) |