この年末年始も巣ごもり生活を迫られると思いますが、そうなるとついつい食べ過ぎたり運動不足になることで太ってしまうことが心配になるかと思います。先日、肥満リスクを相加的に高める不健康な食習慣について日本から報告がありました。今までも「間食」「早食い」「就寝間近の食事」という3つの習慣と肥満との関係は一般的な情報として社会に定着していますが、そのような食習慣が積み重なった場合に、肥満のリスクがより高くなるのかどうかは明確にはされてきませんでした。今回の研究では、対象者全体を前記の不健康な3つの食習慣の有無で分けて、その背景を比較すると、以下のような違いが見られました。
間食の習慣がある群はない群に比べ、女性の割合が高く、喫煙者、飲酒習慣のある人、就業者、独居者の割合は低い。
早食いの習慣がある群はない群より若年。
就寝間近に食事をする習慣がある群はない群に比べ、若年で、喫煙者、飲酒習慣のある人、就業者、独居者の割合が高く、女性の割合は低かった。
すべての食習慣について、ある群はない群よりも、肥満・腹部肥満の頻度が有意に高いことが明らかになった。
これら3つの食習慣が1つもない場合に比べ、1つ該当する場合は肥満は1.53倍、2つでは2.62倍、3つでは3.65倍と、該当数が多いほど肥満を有するリスクが高まることが明らかとなった。
肥満に関しては、若年層(59歳以下)、男性、運動習慣のない人、就業者において、不健康な食習慣の該当数が増えることの影響がより大きいことが分かった。また、腹部肥満に関しては、若年者、男性、就業者において、該当数が増えることの影響がより大きかった。
単純に言うと「間食」「早食い」「就寝間近の食事」の習慣が1つでもあると1.5倍、2つあると2倍以上、3つあると3倍以上と覚えるといいと思います。特に運動をしない若い男性は気を付けましょう。
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2021.01.05